京のこの地に長谷川和光堂を開店し、以来今日に至るまで半世紀以上。熟練された技を持つ職人が、あらゆる字体及び書体を自在に駆使し、お客様の職業やお人柄等、お一人おひとりに最も相応しい印章を創彫して参りました。
時代、風俗の永い変遷の中、都人の好みに淘汰され出来上がった京印章。優雅な中にも重厚さを備えた唯一無二の印章をこれからも真心こめて創り続けて参ります。
ものづくりの真髄である「心」。
熟練された職人の技と「心」。
その手からつくり上げられる印章は、商品ではなく作品。
京都府伝統産業優秀技術者【京の名工】、他にも多くの作品で数々の賞を受賞、全国印章技術競技会並びに大印展審査委員、国家検定・印象彫刻技能士検定委員等の経歴を持つ、京印章業界第一人者である倉鋪竹伴監修の下、「本物」をつくる「本物」の職人による世界に一つの逸品を、是非ともご用命下さいませ。
実に千年以上もの永きに渡り、政治や文化、人々の生活に密接に関わり続け、伝統の中で育まれてきた由緒正しき印章。丁寧に手作業で作られ、仕上げられた品のみが持つ風格。
だからこそ、平安時代より朝廷や有名寺社にて正当な書類であることを証明する「しるし」として用いられて参りました。
やがて鎌倉時代になり僧侶や文人の間に落款印・書物印がはやり、さらに戦国時代に入ると武将や商人の間にも実名印が普及し、後に江戸時代に入る頃には庶民にも印章が広まり、この様にして京に印章彫刻士が誕生し、技術も発展して参りました。
現在でも、天皇家を始め、世界遺産の寺社を含む多くの寺院仏閣で用いられております印章は【京印章】でございます。